治療費について
①保険適用疾患にかかる費用
②先進医療にかかる費用
(公的医療保険適用部分+先進医療部分)
先進医療の場合は、一般保険診療と共通する部分(診察・検査・投薬等)の費用は、公的医療保険が適用されますが、重粒子線治療の照射技術料は全額が患者様の自己負担となります。
重粒子線治療では疾患の種類により照射回数が異なりますが、先進医療の費用は、照射回数に関わらず一連の治療で314万円となります。(例えば、照射回数が1回でも20回でも、314万円です。)
重粒子線治療の照射技術料については、公的医療保険(及び高額療養費制度)による助成は利用できません。
■高額療養費制度について
公的医療保険適用部分は、高額療養費制度の適用により、自己負担が軽減されます。
加入する保険組合等から「限度額適用認定証」の交付を受けることで、ひと月の窓口での支払額が自己負担限度額までとなります。詳しくは加入している保険組合にお問い合わせください。
③自由診療による重粒子線治療
保険診療や先進医療の適応以外の重粒子線治療は自由診療となります。
自由診療の場合は、公的医療保険の併用はできず、診察・検査・薬代・照射料等含め、全額患者様の負担になります。
自由診療による重粒子線治療の照射技術料に関しては314万円+消費税になります。
なお、外国人患者様の重粒子線治療の費用は480万円+消費税になります。※
(※この金額には旅費、宿泊費、医療ツーリズム会社のサービス料等は含まれておりません。)
重粒子線治療に関する支援
【実施機関:大阪府】
重粒子線治療にあたっては、一部のがんを除き公的医療保険が適用されないため、患者様が高額な費用を負担しなければなりません。このため、大阪府では、重粒子線治療を受けようとする大阪府民が、経済的な事情で治療を断念することがないよう、費用の負担を軽減する制度を設けています。
■重粒子線治療費利子補給制度
公的医療保険の適用を受けない重粒子線治療を受けるため、照射技術料を府が連携する金融機関の専門ローンで借り入れた場合、その利子分を大阪府が助成します。
■小児がん患者重粒子線治療助成制度
小児がん患者(15歳未満)が先進医療による重粒子線がん治療を受ける場合、所得に応じて照射技術料を大阪府が助成します。
詳しくは、下記問い合わせ先までご連絡ください。
大阪府 健康医療部 健康推進室
健康づくり課
〒540-8570
大阪市中央区大手前2丁目
TEL 06-6941-0351(代表)
大阪府 重粒子線がん治療に対する患者支援事業
<制度>
・大阪府重粒子線治療費利子補給制度
・小児がん患者重粒子線治療助成事業